生殖医療の最近のブログ記事

大豆イソフラボンの不妊治療への有効性を確認

(ニチモウのHPより)[PDF]

ひとまずコメントのみ抜粋。

本研究では、子宮生物学の分子レベルで、妊娠・着床に不可欠なサイトカインであるLIF およびTGF-βの分泌、ならびにグリコデリンタンパク質の発現に対するヒトの血中レベルのAglyMax などアグリコン型イソフラボンの作用メカニズムとその有効性を世界で初めて検証した。

 

 驚いたニュースです。バイアグラは勃起不全改善薬として使われています。←これは有名ですね。

それと共に、バイアグラ膣錠といって、不妊治療中で子宮内膜が薄い方に使われる場合もあります。薬効としては子宮内膜の血行循環を改善させ、子宮内膜を厚くする・・・働きがあると言われています。

記事タイトルを見たら、「バイアグラ膣錠を使用して子宮内膜を厚くしても、精子損傷したら意味がないよ?!」と思ってしまったのですが、そういう実験でもなさそうです。

この記事に書かれている実験では「溶液を精子につけるという実験」で「人体での分泌や代謝を検討していないため」すぐに「バイアグラ=不妊に繋がる、と結論づけるわけにはいきません」。

バイアグラの溶液に接触する時間や成分の代謝時間など今後研究されていくと思います。一度、メーカーに問い合わせてみようかと考えています。

「バイアグラ使用で精子損傷 不妊の可能性」英医学博士が警鐘
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/125301/
  【ロンドン=木村正人】24日の英紙デーリー・テレグラフ(電子版)によると、男性の勃起不全治療薬、米ファイザー社のバイアグラを使用すると、精子の一部が損傷して不妊の原因になる可能性があることが英クイーンズ・ユニバーシティ・ベルファストのデイビッド・グレン博士の研究で分かった。 

 不妊治療をする場合、針治療が効果があったというニュースです。

要点として、「もともと妊娠率の高い場合には効果は変わらない。効果があったという論文もなかったという論文もあるため、まだ大規模の検査をしない限りは断定できない」ということでした。

 当店の患者さんの場合ですが、針治療も併設されている方も多いですし、やはり効果があるんだろうなとは思っています。

 体外受精(IVF)を受ける女性が同時に鍼(はり)治療を受けると、妊娠の確率が65%高くなることが予備研究によって示され、英国医師会誌「British Medical Journal(BMJ)」オンライン版に2月7日掲載された。

 全カップルの約10~15%が不妊に悩んでいるといい、体外で受精させた卵を子宮に移植するIVFを選ぶカップルも少なくない。鍼治療がIVFの成功率を高めるという証拠は、これまでにもいくつか示されていた。

 今回の研究は、米メリーランド大学医学部のEric Manheimer氏らが、IVFを受けた女性1,366人を対象とする7試験について検討したもの。いずれの試験も、胚移植から1日以内に鍼治療を受けた女性と、疑似鍼治療(sham acupuncture)を受けた女性または鍼治療を受けなかった女性とを比較していた。その結果、鍼治療を受けた女性は、そのほかの女性に比べて妊娠する確率が65%高かった。しかし、妊娠率がもともと高かった試験では鍼治療による効果は少なく、有意差はみられなかったという。「IVFの補助療法として鍼治療が有用と思われるが、裏付けにはさらに研究を重ねる必要がある」とManheimer氏は述べている。

 米コーネル大学ウェイル医学部(ニューヨーク)のOwen K. Davis博士は、鍼治療によりIVFの成功率が上がるかどうかは、研究ごとに結果が異なり、何ともいえないとしている。IVFを受ける患者で鍼治療を受ける人は多いが、多くは医師の勧めによるものではなく、患者自身の希望によるものだという。今回の研究には多数の不備があり、真の答えを得るためには大規模な無作為化試験が必要だとDavis氏は指摘しており、「鍼治療を試してみたいという人を止めはしないが、自分が患者に処方することはまずない」と述べている。

 一方、米国鍼医学会(AAMA)元会長のMarshall H. Sager博士は、今回の結果は驚くには当たらず、鍼治療の利用でIVFの成功率を上げてきた自分自身の経験がこの研究によって裏付けられたと述べている。IVFを受ける女性は、鍼治療により成功率を上げることができると述べている。(HealthDay News 2月7日)

HealthDay  http://www.healthday.com/Article.asp?AID=612492
薬のことなら薬事日報ウェブサイト - 【今日のニュース】鍼(はり)治療で体外受精の成功率がアップ http://www.yakuji.co.jp/entry5803.html

 

コーヒー2杯以上で流産の危険が2倍に 1日に2杯以上コーヒーを飲む妊婦は飲まない人と比べ、流産の危険が2倍になる-。そんな調査結果が21日、米国最大の会員制健康医療団体「カイザー・パーマネント」(カリフォルニア州オークランド)の研究チームによって明らかになった。  米産婦人科ジャーナルに掲載された論文によると、研究チームは1996年10月から98年10月にかけ、同州サンフランシスコの1063人の妊婦を調査。  その結果、1日にコーヒー2杯分に相当する200ミリグラムのカフェインを摂取した妊婦はカフェインを取らない妊婦と比べ、流産する割合が2倍に高まった。  コーヒーだけでなく紅茶などを通じ、カフェインを摂取した妊婦も流産の危険が高かったことから、研究チームはカフェインが原因物質と結論付けた。  カフェイン摂取は胎盤の血流減少などを引き起こし、これらが胎児に悪影響を与える可能性があるという。 [2008年1月22日11時0分]http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20080122-310372.html

周産期医療の危機に声明/産科婦人科学会
 産科や小児科の勤務医の負担軽減を緊急課題と位置付けて厚生労働省が来年度の診療報酬改定に向け「産科・小児科の重点評価」に関する議論を進める中、日本産科婦人科学会(吉村泰典理事長)は12月18日までに、「政府は、改定の目的が勤務医の負担軽減・待遇改善であることを明確に示すこと」「都道府県は、各病院が現場の医師の勤務条件の改善と適正な報酬の支給を行うよう指導・誘導すること」などとする声明を出した。

 産科・小児科医の激務やそれによって引き起こる医師不足の改善を求める声を受けて、診療報酬の改定に向けて審議する厚生労働省は、今月発表した来年度の診療報酬改定の基本方針の中に、「産科・小児科の重点評価」を明記している。
 同学会はこのような流れについて「私たちの要望に沿ったものであり、関係者の尽力に感謝する」と評価するとともに、周産期医療の危機的状況を打開するさらなる方向性を示すため、今回の声明に至った。

 求めたのは、▽政府は、診療報酬改定の基本方針における「産科・小児科の重点評価」の目的が、勤務医の負担軽減と待遇改善であることを明確に示すこと▽都道府県は、各病院が現場の医師の勤務条件の改善と適正な報酬の支給を行うよう指導・誘導すること▽高次周産期医療を提供する病院は、周産期医療に従事する医師の勤務条件改善に努めるとともに、救急対応への適正な報酬を支給すること―などの4項目。

 目的の明確化については「診療報酬改定による病院の収入増が直ちに医師の待遇改善に結びつくわけではない」と指摘。「政府が明確に示すことで、各病院に対して最大限の努力を促すことが必要」と説明している。
 また、都道府県ごとの指導・誘導については、協力指定病院で登録産科医がハイリスク分娩を実施した場合、県が一定の助成を行う「ハイリスク分娩受入促進事業」が栃木県で実施されていることなどを例として挙げている。更新:2007/12/18   キャリアブレイン

凍結精子を用いる場合は、多忙で人工授精のタイミングが合わない場合から、抗癌治療をするため精子を保存しておきたいという場合まで様々です。 凍結精子は安全に保存、解答する手法が確立していましたが、事故(特に液体窒素不足や停電など)で精子が失われる可能性がありました。

フリーズドライにすることで、冷蔵庫程度の温度でも保存できるようになったとのニュースです。しかし、今後はフリーズドライにした場合の妊娠率の比較や手法の難度なども問題になってくるのではないでしょうか。

ちなみに、こちらの利用法が主になりそうかな、と思います。 

>貴重な野生動物や遺伝子組み換え動物の精子を保存するのにも利用できる

※注:抗癌剤や放射線治療の副作用で無精子症になる場合があります

精子保存に「凍結乾燥」、不妊治療の予備的手法に
 カップラーメンのように、人間の精子を凍結乾燥(フリーズドライ)した後、正常な状態に戻すことに、旭川医科大の上口勇次郎教授と米ハワイ大の柳町隆造教授の研究チームが成功した。

 不妊治療では精子を液体窒素で保存する方法が広く用いられているが、停電などの事故で精子が失われる恐れが指摘されており、バックアップとして、この手法が役立つ可能性があるという。

 英国の生殖医学誌「ヒューマン・リプロダクション」に掲載された。

 実験では、人間の精子を特殊な溶液に37度で10分間浸した後、液体窒素で急速凍結し、真空内で凍結乾燥。その結果できた乾燥精子を4度の冷蔵庫で1か月間保存した後、水で元に戻し、精子の染色体の状態を観察したところ、8~9割が正常で、自然の状態の精子と差がなかったという。

 一方、マウスでも、同様の方法で凍結乾燥して元に戻した精子を卵子と受精させ、代理母マウスの子宮に戻したところ、正常に胎児が発育。精子の遺伝情報が正常に残っていることが確認されたという。

 実験を行った日下部博一助教は「不妊治療への応用のほか、貴重な野生動物や遺伝子組み換え動物の精子を保存するのにも利用できる」と指摘している。(2007年12月12日15時35分  読売新聞)

出産にはかなりの金額がかかります。出産までに、健診が1回約1万円で、出産までに11~15回が平均とのこと。(Gooベビーより) その後、出産費用として病院で40~50万円ほどその後の育児にも費用がかかります。そのため、健診費用をけちりたくなる気持ちはわかるのですが、、、。

出産はかなりのリスクが伴うため、しっかりと検診を受けることが大切です。例えば、子宮外妊娠(正常な着床部位以外に受精卵が着床し発育した状態)、胞状奇胎(絨毛が異常に増殖する状態)、前置胎盤、常位胎盤早期剥離症など色々な症状が起こりえます。

こうした症状は妊娠したと思ってから、しっかりと定期健診を受診することで早期発見が可能です。ぜひ、妊娠検査薬が陽性になったら、すぐに検診を受けるようにしましょう。

 出産前の検診費用は1回1万円弱が相場で、谷川原部長によれば出産までに十数回受けるのが理想。一方で、宮城県内の自治体の多くは2回分の費用しか助成しておらず、母親の負担は少なくない。
 ただ、出産費用については「出産育児一時金」として、一律35万円が保険で支払われる。飛び込み出産で子供を産み、費用を踏み倒した上に出産育児一時金を受け取る悪質なケースもあるとみられる。一般的な医療保険と異なり、病院には保険料が支払われないため、出産費用の踏み倒しは病院にとって非常に負担が大きいという。

 

妊娠中の喫煙が子供の受胎に影響を及ぼすという実験です。
つまり、『母が喫煙をしている場合、娘が不妊症になりやすい』ということなのですが、喫煙の影響が後の代になって現れるというのはひどい話ですね(;´Д`)

注)多環芳香族炭化水素(PAHs:Polycyclic Aromatic Hydrocarbons)はタバコだけに特別なものでなく、ものが不完全燃焼をする過程で生じる物質です。妊娠中2~3ヶ月目には、禁煙をすると同時に車の排気ガス、工場のばい煙などの環境問題にも注意を払ってください。

妊娠前後の母親の喫煙が、その娘の受胎能を3分の1に低下させる化学的経路(ケミカルパスウエー)が明らかにされ、米医学誌「Journal of Clinical Investigation」12月3日号で報告された。

 カナダ、マウントサイナイMount Sinai病院(トロント)のAndrea Jurisicova博士らは、たばこの煙に含まれる多環式芳香族炭化水素(PAH)がマウスの受胎能に及ぼす影響を調べた。妊娠中の喫煙が子どもの受胎能に影響を及ぼすことはレトロスペクティブ(後ろ向き)研究で示されているが、その生物学的背景に関する研究は今回が初めて。

 Jurisicova氏らは、雌のマウス3群に、低用量のPAH混合物を受胎前と授乳期の両方、受胎前のみ、または授乳期のみ皮下注射し(3週間のPAH投与量はたばこ25箱に相当)、別の1群にはPAHを投与せず、同時期に交尾させた。その結果、PAH投与群では同腹仔(offspring)は少なくなかったが、生まれた雌の卵子数を調べた結果、卵子を産生する卵胞が3分の2(約70%)少なかった。

 PAHによる雌の子孫の卵胞数減少には、細胞死を引き起こす蛋白(たんぱく)を作り出す遺伝子の発現に影響を及ぼす受容体が関与していることが明らかになった。同氏らは「PAHが子宮内でその受容体と結合し、活性化された受容体が細胞核に入り、最終的に卵子を殺してしまう遺伝子を刺激する特定のDNA配列を見つけ出す」と説明する。免疫不応答性マウスに移植したヒトの子宮組織でも同様の影響が認められた。

 Jurisicova氏は、母親が妊娠中ではなく妊娠前や授乳中にPAHに曝露されることで娘の受胎能が低下する可能性があると指摘。さらに、今回の研究では、PAHに曝露したマウスにワインやブドウの皮に含まれる抗酸化物質のレスベラトールを注射すれば、仔の卵胞減少が予防されることも示されたが、補助食品としてこれを経口摂取しても十分に血中濃度が上昇せず、少なくともマウスでは効果は認められなかった。

 米国肺協会(ALA)のNorman Edelman博士は、この知見が、喫煙癖のある母親を持つ娘で受胎能が低下するといったこれまでの疫学的結果を生物学的に裏付けるものだと述べ、米ニューヨーク・ワイルコーネルWeill Cornell医療センター(ニューヨーク)のAmos Grunebaum博士は「女性が妊娠を考える前に禁煙すべきであるということが重要」としている。(HealthDay News 11月21日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=610279
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女性の月経痛、漢方がより効果的な可能性=豪研究チーム

 [香港 17日 ロイター] オーストラリアの研究チームが、女性の月経に伴う腹部の痛みには、一般薬や「はり」、温熱療法よりも漢方が効果的な可能性があるという研究結果を明らかにした。

 同研究では、ウエスタン・シドニー大のチームが中国、台湾、日本、オランダの女性約3500人を対象に計39の実験を実施。

 その結果、漢方には痛みを和らげる効果に加えて、3カ月にわかってその症状の再発を減らす効果があったという。

 生殖年齢にある女性の50%が月経痛を経験しており、十代の女性ではその割合は60─85%に上る。2007年 10月 19日 08:25 JST

精原細胞の動き確認
京大グループ 米誌に発表
 精子の基となる「精原細胞」が分裂しながら移動する様子を、京都大医学研究科の吉田松生助教、鍋島陽一教授らのグループがマウスを使って映像でとらえることに成功した。初期の精原細胞に含まれる幹細胞が自らを維持し、精子へと転換する仕組みの解明につながる成果という。米科学誌「サイエンス」で6日発表した。

 哺乳(ほにゅう)類は、精巣の精細管の外側の膜(基底膜)にはりついている精原細胞が分裂を繰り返して精母細胞となり、減数分裂を経て精子がつくられる。初期の細胞は「未分化型精原細胞」と呼ばれ、その中の一部は、長年にわたって精原細胞をつくり続ける幹細胞であることが分かっている。

 吉田助教らは、未分化型精原細胞が蛍光で光るマウスをつくり、生きたまま細胞の分布と分裂の様子を観察した。未分化型精原細胞は基底膜をとりまく血管、とくにライディッヒ細胞(男性ホルモン産生細胞)の多い血管分岐の付近に集まっていて、分裂を繰り返すうちに精細管全体に満遍なく散らばった。細胞が集まる部分には、幹細胞を維持、制御する環境があり、その環境を離れながら細胞の性質の転換が進むらしい。

 幹細胞の維持や転換する機構の解明は、再生医療への応用にもつながることから世界で研究が進められている。吉田助教は「未分化型精原細胞が、このような移動をしていることに驚いた。幹細胞を突き止め、細胞を制御する仕組みを明らかにしたい」と話している。 
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007090700026&genre=G1&area=K10

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