コレステロール、低い方が危険

コレステロールの基準は時代と共に変わってきています。10年ほど前は、総コレステロールが高いとダメという基準でしたが、現在はLDL(悪玉コレステロール)が高いと良くない、と言われています。また、基準値も徐々に変化していて、いったいどれが正しいのやら?!という状況です。

 

高コレステロールは問題にされますが、「では低コレステロールは?」 一般的に低ければ低いほどがいい、とそのまま見過ごされがち・・・

ですが、低コレステロールのほうが危険というレポートが出てきました。

2008/03/28-19:54 コレステロール、低い方が危険=男性は高いほど死亡率減る-富山大など

 血中の総コレステロール値が低い人は死亡リスクが高いことが28日までに、浜崎智仁富山大教授、大櫛陽一東海大教授らの研究で分かった。

特に男性の場合、総コレステロール値が高いほどリスクが低くなる傾向がみられた。

大櫛教授らの別の疫学調査では、「悪玉」とされるLDLコレステロールで同様の傾向がみられた。

 

4月から始まる特定健診では、LDLが一定値以上だと受診勧奨となるが、浜崎教授は「コレステロールを悪者にする説はもともと米国から来たもの。米国は心臓疾患や肥満が多く、体質が違う。不必要な人まで薬物治療の対象になる」と懸念している。 同教授らは、コレステロールと死亡率に関する国内の疫学調査を検索し、「5000人以上を5年以上追跡」などの条件で5本の文献に絞り込み、延べ約17万3500人分を「メタ分析」という手法で解析した。

 

コレステロール新基準 : 最新医療 : 医療 : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 

 別の課題もある。循環器が専門の佐賀県・ニコークリニック院長、田中裕幸さんは「女性の心筋梗塞は男性の2分の1から3分の1と少ないのに、基準値が男女とも同じなのは不合理」と指摘する。

 男女別、年代別にコレステロール値と心筋梗塞など冠動脈疾患による死亡率を示したデータ(図)を見ると、確かに男性ではコレステロール値が高いほど心筋梗塞が増えている。だが、女性ではコレステロール値と心筋梗塞にあまり関係がみられない。

 こうした事情から、米国の診療指針では、女性の場合、血圧、血糖値などに問題がなければ、コレステロールが高めでも治療せず、LDLが190以上とかなり高い場合だけ治療する、としている。

 ところが日本の指針では、女性で55歳以上の場合、望ましいLDLの値(管理目標値)は140未満とされ、この数値以上の中高年女性は治療される可能性がある。米国なら「治療不要」とされる健康な女性たちに、過剰な治療が行われる恐れがあるのだ。

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