白血病女性の卵巣の一部を治療前に凍結保存、国内初の試み
都内に住む白血病の女性の卵巣の一部を、放射線治療などで傷つく前に採取して凍結保存したと、不妊治療専門の加藤レディスクリニック(東京・新宿区)の香川則子研究員が31日、仙台市で開かれた日本受精着床学会で報告した。
将来、体に戻して妊娠の可能性を残すことが目的で、国内では初の試みという。
この女性は未婚で27歳。同クリニックで今年1月、卵子などの凍結保存用に広く普及している「ガラス化法」と呼ばれる方法を応用し、卵巣組織の一部を凍結保存した。女性はその後、他の病院で放射線治療などを伴う骨髄移植を受けた。
白血病など、がんの治療のために大量の放射線や抗がん剤を使うと、卵巣が機能を損なうことがある。卵巣を事前に取り出して保存できれば、将来、移植して排卵機能を回復できる。
女性がん患者の卵子を凍結保存する試みは、国内の一部の医療機関で始まっている。しかし、卵子採取は女性の排卵期に合わせるため、採取時期が限られているうえ、将来、出産する場合は体外受精となる。卵巣組織ならいつでも採取でき、1センチ四方程度の組織でも、移植が成功すれば約2年間は自然妊娠が可能になる。
(2007年8月31日19時2分 読売新聞)

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