疲れ目の原因は筋肉の疲労だけ?
「会社帰りは目が痛い」「目薬が手放せない」 仕事をしていたらどうしても目に疲れが溜まってしまいます。疲れが溜まると、目の奥がガンガン。フラフラして酔ったような症状になるときはありませんか?
疲れ目の主要原因は「筋肉の疲労」です。早期の「筋肉の疲労」は寝れば回復します。また、「目の周りのマッサージ」、「ストレッチ」でもよく効きます。マッサージに関しては「発掘!あるある大辞典」が解説してくれています[
169回参照 ]。
軽いマッサージといえば、一時期ブームになったマジックアイ、3Dアートといわれるものもその一部に入ると思います。気軽にできるピント筋のストレッチとしてはいいです。
しかし、実際マッサージやストレッチだけですべての目の疲れがとれる・・・というわけにもいきません。
目の異常は身体の異常の注意信号
「朝から目が痛い、目がかすんで仕方がない、最近妙にぼやけて見える」
こういった場合は体からの注意信号。中国漢方では「目は肝(臓腑)と密接な関係がある」といわれています。慢性的な目の疲労は身体の内部にも問題があります。
疲れ目、カスミ目などの目のトラブルはホルモンバランスが弱くなったときに起こりやすく早めの対処が必要です。こういった症状にお勧めしている「杞菊地黄丸」は「肝腎」といわれ、ホルモンバランスを整える漢方薬です。
疲労、めまい、耳なり、脱毛、歯の動揺、健忘、動作が遅くなる、腰や膝がだるく力がない、尿の異常、性機能の減退等を伴う機能低下などを改善する「補腎薬(ほじんやく)」。
その中でも有名な「六味地黄丸(ろくみじおうがん)」に、目の疲れによいといわれている枸杞子(
くこし)と菊花(きっか)を加えた「杞菊地黄丸」もので、イライラ、怒りっぽい等ストレスからの「目の痛み」にも良い漢方薬です。
杞菊地黄丸で内臓からの目の異常をとれる
内臓の弱りからきている目の異常は、目薬ではスーと楽になった気はしても、根本的には治すことは出来ません。目と体への栄養を補給し休息を取ることが大切です。
また「目は血を受けてものを見る」ともいわれ血が不足するとかすみやすくなります。たとえば、貧血気味の女性などにはこの傾向があります。この場合は血を増やす漢方薬を併用することで改善を図ります。
目の症状一般、お仕事上目を酷使する方・コンタクトレンズの目の疲れ・眼精疲労・違和感・涙目・乾き目・かすむ・まぶしい・乾燥感・痛み・視力減退・老眼・白内障、飛蚊症など目薬では楽にならない目の症状が長く続く方、目の症状に一度試してみてはいかがでしょう。
仮性近視等の初期では、「杞菊地黄丸」の服用と毛様体筋肉訓練で近視になることを予防する事が出来ます。蝋皮丸が飲みにくそうだといわれる方には、小粒の丸剤もあります。
ストレスが大きい場合には「柴胡加竜骨牡蛎湯」「加味逍遥散」といった漢方薬を併用することもお勧めします。ご相談下さい。
蝋皮丸(ろうひがん):生薬を練りこんだ丸剤。直径2.5cmぐらいの球状で、噛んだり、溶かして服用する。
ザ中国漢方54 99加筆改変
改変に際しての参考資料:
臨床経絡経穴図解
NHK今日の健康2002/6
あるある大辞典169回









