食後に眠くなるのはなぜ?
強烈な食後の眠気を治すには
食後に眠くなる、という相談は意外と多くあります。
実際、大なり小なり、食事後に、消化吸収のため血液が消化器官に集まることによって脳の血流が減少し、脳の酸素が不足して眠気が訪れます。
そのため、周りの人に「当然だ」と聞き流されがちですが、ご相談される場合の眠気は「立っていられないぐらいの眠気」の場合があります。
漢方での「食後に眠くなる症状」の考え方
中国の古典、霊枢・玉版篇には「胃は水穀の海」と述べられており、五臓六腑の栄養はすべて胃に集まり消化され、脾によって送り出されます。
通常は小腸に送り出される食物ですが、何らかの原因でとどまりやすい状態を水滞(すいたい)と呼び、食後に眠くなる原因と考えます。
水滞は、胃腸が虚弱な傾向の人が起こりやすいため、食後に眠くなる症状の根本治療は、「胃腸の働きを改善すること」です。
漢方薬は?
もともと胃弱で体全体が疲れやすい、胃下垂がある場合、補中益気湯や十全大補湯をお勧めします。
冷えがなく、食欲がない場合は、基本処方として、六君子湯をお勧めします。胃痛がある場合には、安中散を加えたり芍薬甘草湯を加減して様子を見るとよいでしょう。
お腹の冷えがあり、かつ軟便や下痢傾向がある場合は、参苓白朮散をお勧めします。またその症状に、冷えがある場合は、人参湯や桂枝人参湯に変えてもよいでしょう。
症状にあわせて、晶三仙などのハーブや別の漢方薬を併用して様子を見ます。
漢方薬の予算
慢性の症状ですので、2〜3ヶ月は必ず漢方薬を続けるようにしてください。
1ヶ月あたり1万円〜2万円程度になります。また2〜3ヶ月目継続する場合は、8千円〜2万円ほどになります。
こういった眠気は?
ひとまず病院に受診して欲しい場合もあります。例えば、「口の渇き/尿量が増加し、尿が泡立つ/体がいつでもだるい」そして、血糖値が高い場合は、糖尿病が原因の眠気の可能性もあります。
また、一日中通して眠い場合、は嗜眠傾向(しみんけいこう)といい、脾虚とはまた違った症状です。
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