認知症と漢方薬(1)
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認知症と物忘れの違い
患者さんに
『最近、物忘れが酷いけど、、、認知症かしら??』
という事を聞かれます。
「買い物の途中で、買う物を忘れたり、、、とかですか? 」
「そうそう。そうなのよ!」
こういう患者さんは、年相応の物忘れであっても、まず認知症ではありません
ご安心ください。
認知症の場合は、「体験」が「すっぽりと」抜け落ちてしまいます。
例えば、数年前になりますが、
「冷蔵庫に誰かがこっそりと食品を入れているの!」
と真剣にお話しされる「一人暮らし」のおばあちゃんがおられました。
もちろん、おばあちゃんが商品を買ってきて冷蔵庫に保存しています。
しかし、そのことを、おばあちゃんは覚えていません・・・。
こういったように、「体験」が「すっぽりと」抜け落ちてしまうのが、認知症です。
(※ 後日、そのおばあちゃんは病院で検査をうけることになりました)
認知症の周辺症状(BPSD)と漢方薬
「認知症の症状=体験を忘れる」だけではありません。
それ以外にも「考える」「会話する」「思考する」といった「認知行動の障害」がおこります。
それらをまとめて、「中核症状」と呼びます。
例えば、どこかに行ったことを忘れる、言葉が思いつかない、ある動作ができなくなる、などですね。
これに対して、認知機能以外に現れる、不安感、おそれ、幻覚、妄想、依存、抑鬱、怒りやすいなどの症状を周辺症状(BPSD)と呼びます。
例えば、こんなご家族のご相談がありました。
「母の物忘れがひどくなり受診したところ、認知症と診断された。最近では感情の起伏が激しく、すぐに怒るようになったが、なにか良い処方はないか?」
こういった症状がBPSDで、人によって様々な起こりようがあります。
BPSDは、ご家族や介護をサポートする側からすれば、とても大きな問題です。
*BPSDの原因としては脳の症状に由来する場合だけでなく、ストレス、心理的原因、薬剤によるもの、環境によるものなど色々な原因があります。
そういった周辺行動を改善するのにも色々な漢方薬が活用されています。
認知症と漢方薬(その2)に続きます。
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