一般の症状

インフルエンザと麻黄湯

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 2009年の5月。

新型インフルエンザ(H1N1)が、大阪・兵庫で検出されたということでプチパニックになりました。

 

さらに、5月の中旬からは、各地のドラッグストアでマスクや消毒用アルコールの品切れが起こりました。

友達経営するドラッグストアでは、マスクが売り切れ、入荷の予定がわからない、という悲鳴もありました。

 

6月になってやや落ち着きましたが、季節性のインフルエンザがはやり出す秋口以降、第二、第三波が到来しないか、要注意かと思っています。

 

時系列をみていて、興味深かったのですが、やはり学校などでの集団感染は起こりえるのですね。

第二波が訪れないことを祈るばかりです。

今後どのようになる可能性が高いのかを考え、今後の行動の指針とするためにも、現時点で一体何が起きているのかをまとめてみました。また、現段階での感染確定者、感染濃厚、感染疑いで検査中、感染疑いの人数をわかる範囲で随時メモしています。日本国内で初めて新型インフルエンザが人・人感染、一体何が起きているのか時系列順まとめ - GIGAZINE

 

他、インフルエンザに関連して、麻黄湯が有効との記事があったようで。

何件かお問い合わせを受けました。

 インフルエンザの治療に漢方製剤の「麻黄湯(まおうとう)」を使うと、抗ウイルス薬のタミフルと同じ程度の症状軽減効果があるという研究結果を、福岡大病院の鍋島茂樹・総合診療部長らが明らかにした。
 新型インフルエンザへの効果は未確認だが、タミフルの効かない耐性ウイルスも増える中、注目を集めそうだ。 

 

麻黄湯とタミフルの比較

 新型インフルエンザに対する効果ではありませんが、2005年に小児のインフルエンザにおける、タミフルとの比較をしている記事があります。 *1
 

結論としては、

治療開始から解熱までの時間を見てみると、オセルタミビル投与群では平均31.9時間、麻黄湯・オセルタミビル併用群では平均21.9時間、麻黄湯単独群では17.7時間で解熱効果が得られた

と、麻黄湯の有用性が確認されています。(もちろん、タミフルと麻黄湯は作用が違います

 

純粋に漢方薬が見直されていることは、漢方業界としても、うれしい話ですが。

実際、すべてのインフルエンザや風邪に麻黄湯が効くというわけではありません

 

漢方的な麻黄湯の使い方 

麻黄湯は、傷寒論しょうかんろんに紹介されている漢方薬で、

麻黄、桂枝、杏仁、甘草 の4種類の生薬が組み合わされた処方です。

つまり、ぞくぞくっとして、やや発熱(それほどひどくない)、節々が痛み、汗がほとんど出ていない、こういった風邪の初期に効果があります。←外感風寒表症(がいかんふうかんひょうしょう)といいます。

 

「漢方的な」、とおかしな枕詞をつけました。

症状や体質に応じて服用するのが漢方薬の特徴ですので、「インフルエンザ(もしくは風邪)=麻黄湯」としてしまうのはムリがあります。

時期によって麻黄湯が効果がある場合もありますし、別の処方がよい場合もあります。 

 

例えば、風邪で発熱している中期や汗が出ている時期、また気血を消耗している状態(重篤な病気にかかっているなど)の時には使用しません。

逆に、発熱がややあっても、体力がある場合は、地竜などを併せて使う場合もあります。

 

※ 麻黄湯を服用した後は、熱い粥でも食べて、ゆっくりと寝て、一汗かくことをお勧めしています。 

  

麻黄湯の用法用量

大人は1回1包、1日3回、1日で7.5g(ツムラの医療用の場合)です。

時折、小児にはどの程度服用させればいいのか?というお問い合わせを頂きますが、一般的に、漢方では西洋薬ほど小児量がきっちり決まっていません

理由としては、漢方薬は病状によって加減すること、生薬同士の相乗効果で薬効を発揮するので一定の濃度以上が必要なことなどがあります。

 

といって、全く決まっていないわけではなくて、目安として以下のようなものがあります。 

3~7歳未満7~11歳未満11~15歳未満15歳~
1/6~1/31/4~1/21/3~2/31/2~1

※大人量を1として換算(上記麻黄湯は医療用ツムラのエキスの場合
※10~15歳まで2/3、 5~10歳まで1/3、  1~5歳まで1/4~1/5という文献もあります。小児の服用につきましての詳細は、医師または薬剤師にお尋ねください

 

麻黄湯の副作用

麻黄湯の副作用として、悪心(胸がムカムカする)などを聞くことがありますが、それ以外はほとんど聞いたことがありません。慢性的に使用する処方でないことなども関係するのかもしれません。

もし発疹など異常な症状があれば中止するようにしましょう。

 

当店では、麻黄湯は常時在庫しておりますので、お気軽にお尋ねください。(その他の処方も扱っております)

  

 

参考文献:

漢方業務指針 日本薬剤師会編集

漢方の君臣方剤学 愛新覚羅啓天

中医臨床のための方剤学 神戸中医薬研究会

*1  ツムラ漢方スクエア←医療関係者向けのサイトです

その他

漢方家族.com 漢方の専門薬局 福田漢方薬局

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