失われた処方:舒筋丸
date[June 12,2008 00:09 ]
[日常?雑感 | ゆうき]
流通しなくなった生薬
漢方薬も時代と共に移り変わりますが、昔使われていて、現在使えなくなった生薬の代表的なものといえば「虎骨」でしょう。
ご存じのように、ワシントン条約で「虎」の売買は禁止されています。
1980年代ごろ、虎骨は一般的に手に入る生薬でした。北京に行けば普通に売っている商品だったのです。今では考えられない状態ですね。
虎骨を中医学の辞典で引けば「帰経:肝、腎」「性味:辛咸、平」 関節疾患によく用いられると書かれています。
1980年代当時は日本の漢方薬としても流通しており、イスクラ産業の舒筋丸は代表的な虎骨の含まれる漢方薬でした。

パッケージの効能効果として、腰痛・関節痛・筋肉痛・四肢の痺れ・痛み、と書かれています。
「風寒湿痺:湿気や冷えたことが原因の痺れ」によく効き、ご高齢のおじいちゃん、おばあちゃんの最終手段として重宝されていました。
現在ではもう流通していませんが、「あの漢方薬は良く効いたのにねぇ、なんでなくなったの?!」と、時々おばあちゃんの患者さんとのお話しで出てきます(^?^;;;
全く見なくなりましたが、昔は中国に虎骨膏というものもありました。本当に虎骨を使ってたのかどうか、、、はわかりませんが。
(よく似た名前のタイガーバームは中国で萬金油といわれ、薄荷オイルやユーカリオイルなどの植物性の精油で作られています)
動物性の生薬自体が今後どんどんと減少し、そのうち処方も忘れられていくのでしょう。
時代の流れかな、と思うこの頃です。
※当店で舒筋丸は取り扱っていません。写真は、当時のディスプレー用のパッケージです(中身は入っておりません)。
※現在、販売しておりますヤツメ製薬の風濕舒筋丸(風湿舒筋丸)は「舒筋丸」とは違う処方です。疎経活血湯の類方で虎骨は入っておりません。
※舒肝丸と舒筋丸は似ておりますが、別の処方です。
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