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婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)と養命酒の違い

      2017/05/02

20代の冷え症に悩む女性から「養命酒と婦宝当帰膠は違いますか?」という質問がありました。

婦宝当帰膠は養命酒と違いますか?

婦宝当帰膠を服用して2ヶ月ほど。冷えもだいぶと改善されていたのですが、立ち寄ったドラッグストアで養命酒を勧められたとのこと。養命酒も気になっているので、どう違うのか、併用した方がいいのかなど教えて欲しいとのことでした。

養命酒といえば、私たちの世代では「おじいちゃんおばあちゃんのお酒」のイメージですね(最近は若い人へのCMもしていますが)。パッケージを見ると養命酒と婦宝当帰膠、どちらの効能効果にも「冷え性」という言葉が入っています。たしかに効能効果からはどちらも同じモノの様に見えます。

冷え性:一般的な特徴として、身体全体に寒さを感じないが、四肢など部分的に冷えを感じることが多い。原因として、ホルモンの変動とそれに伴う自律神経のバランスの乱れが考えられる。wikipedia

しかし、漢方の立場から、入っている生薬や構成の意味を考えると養命酒・婦宝当帰膠は全く違うモノです

養命酒 婦宝当帰膠

インヨウカク、ウコン、ケイヒ、コウカ、ジオウ、シャクヤク、チョウジ、トチュウ、ニンジン、ボウフウ、ヤクモソウ、ウショウ、ニクジュヨウ、ハンピ

トウキ、オウギ、ジオウ、ブクリョウ、シャクヤク、センキュウ、カンゾウ、党参

漢方的に考える、養命酒と婦宝当帰膠の働き方の違い

簡単な漢方の考え方の図を書いてみました。アルコールランプでビーカーのお湯を温めています。ビーカーの中の水溶液が「気と血」。アルコールランプが「生命の炎(命門の火)」です。

「気と血(特に血)」が少なくなると全身にエネルギーが行き渡らずに冷えが起こります。ここを増やすのが婦宝当帰膠です。

アルコールランプの火が小さくなっても冷えは起こります。この火を調節するのが養命酒です、それ以外にも、霊鹿参や鹿茸大補丸などの処方があります。「鹿茸」など生薬を使った処方を使います。高齢の方の冷え性に多いですね。

このように、婦宝当帰膠、養命酒、違いを見てみると、大きいです。

婦宝当帰膠の向く人、向かない人

繰り返しますが、婦宝当帰膠は上記のように「血」を増やす処方ですから、失いやすい若年~中年の女性にお勧めしたい処方です。もちろん、若くても婦宝当帰膠が向かない方もおられます。

まずは、アルコールランプの火が小さいタイプ、すぐにゾクゾクと冷えが起こる、お風呂に入っても寒い、手足がずっと冷たい、ストレスが強いなどのタイプ。他の処方を併用することが多いです。

胃腸がかなり虚弱な方、この場合は、胃腸も一緒に治しましょう。胃腸は栄養の取り込み口です。そこが虚弱であれば、折角の処方の効果も半減してしまいます。慢性的な下痢がある場合は、参苓白朮散などの処方を使うとよい場合もあります。

胃が冷える方には、婦宝当帰膠に乾姜末などを溶かし込む事で、どちらも改善する場合もあります。

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