ディビゲルはエストラジオール(卵胞ホルモン)の製剤です。体外受精で採卵をして受精・凍結、その後の移植という移植の周期(ホルモン補充周期)に使います。
FSHが高くて移植が出来ないという
自然周期での移植
同じ系統の処方にテープ剤のエストラーナ、内服薬のジュリナ、ゲル製剤のル・エストロジェルがあります。
胚移植を行なう周期の1~数日目から、15日目前後にプロゲステロン(黄体ホルモン)を
プロゲステロン投与から2~5日目に胚移植をします。
外用薬は内服薬に比べて、副作用があった場合手軽に止められる(全身性の副作用の回避)、肝臓の初回通過効果が無い(肝臓に負担をかけない)、忘れたときに
ディビゲルを使っている方から時々こんな質問があります。病院の薬剤部で説明を受けたかもしれませんが、
ディビゲルを塗ってから何分後に服を着られる?
塗って30分後ぐらいからなら、服を着たり塗布場所を洗っても問題無いようです。海外では塗布後1時間以内は洗浄しないことという既定もあります。
ディビゲルを塗る範囲は?
ディビゲルでは大腿部もしくは下腹部に塗布するとされています。添付文書では「手のひら2枚の範囲」と記載されていますが、実際は手のひら1枚(200cm2)でも2枚でも効果にほぼ違いは無いといわれています。自然に浸透していきますので、すり込む必要はありません。同じ場所に塗り続けずに、場所を変えていくのもポイントです。
ディビゲルの副作用は?
「一般的な卵胞ホルモンの副作用と塗り薬の副作用」が起こる可能性があります。例えば乳房の緊張感(乳房痛)、子宮出血(子宮内膜の肥大)、皮膚の痒み(紅斑)などです。
注射の前にエタノールで皮膚を消毒しますが、その消毒で赤みと痒みが出るならディビゲルでも痒みが出る可能性があります。(ディビゲルにはエタノールが含まれる)