【掌蹠膿疱症】漢方治療で改善したはなし その2

掌蹠膿疱症についてはこちらで記載しました、

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別の方の改善症例がありましたので、記載します。

掌蹠膿疱症での40代女性のご相談です。写真を撮らせて貰いました。

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掌蹠膿疱症での40代女性のご相談です。

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初めて来店されたときの写真です。写真が全体的に赤くなってしまったのですが、プツプツの状態はよく解ると思います。大小様々な水疱が見えます。薬指の脇辺りは水疱から膿疱に変化して。中に黄色い膿が見えます。

[expand title=”激しい写真なので畳んでいます。続きを見るにはクリック”]

掌蹠膿疱症

掌蹠膿疱症

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掌蹠膿疱症(数週間後)

掌蹠膿疱症の場合、その膿(汁)の中に菌などはいません。他人を触ったり膿がついたからといって感染するわけではありません。

しばらくすると、大きくなった水疱や膿疱は自然に爆発(自壊)して消えていきます。その周囲は徐々に茶褐色になり乾燥して、皮膚がパラパラと剥がれます。左右の手ともに症状が出ることが多いのですが、この方の場合は片側だけに強く出現していました。

症状は、大きな周期で始まったり治ったりを繰り返すことが多いです。初めて発病したり、見る方はギョッ!としますが、皮膚は比較的綺麗に治る方も多いです。

ただ、「ピークのときは恥ずかしくて、手のひらを人に見せることが出来ませんでした、、、」とお話をされていました。

掌蹠膿疱症ですが、痒みなども強く、寝ている間も知らず知らずに引っ掻いて血だらけになることも。引っ掻きすぎて雑菌に感染すると膿んで黄色い汁がでます。こうなると皮膚科さんを紹介させてもらって、抗生剤の外用をお勧めすることになりますし、治るまで時間もかかります、傷跡が残ることもあります。出来るだけ引っ掻かないように、夜は手袋をはめて寝ましょう。

漢方の「外用」としては、太乙膏をお勧めすることが多く、漢方の内服としても処方を体調に合わせて検討します。上記写真は最後の段階に入っています、まだ赤みは残っていますので、あと2~3週間は漢方処方を服用する事をお勧めしています。掌蹠膿疱症で周期的に水疱出来る場合は、症状が改善した後に八仙丸などの処方を継続的にお勧めしたいと思います。

症状が厳しくて病院を受診している場合でも、漢方薬は併用することが出来ますので、ご相談ください。

改善しましたので写真を撮影しました。上記の写真から3~4年後の写真です。黒くなっていたのも綺麗にとれています。体調が崩れたときは、時々カサカサすることもあるようです。

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この記事を書いた人

漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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