イスクラ田七人参茶・田七人参粒

田七人参茶
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田七サポニンによる効果とは?

オタネニンジン(ウコギ科)は身体を元気にする作用があります。漢方では「補気・生津」と言われ、四君子湯などのメインの生薬として使われています。「高価な人参」とイメージされるものはこちらです。

田七人参は形も少し違っていて「活血と止血作用」という相反する二つの属性を持つ不思議な生薬です。肝に作用するといわれ、肝機能低下を改善する処方として有名な片仔廣(へんしこう)のメイン生薬として使われています。

ドラッグストアで「田七とウコン」を混ぜた製品が格安で販売されています。「飲む前に飲む!」とかPOPに書かれていたり(^-^;;; これは田七の肝機能改善を期待しています。もちろん、高いものから安いものまで田七にはランクがあり、当たり前ですが、安いものはそれなりの効果・・・です。下記のイスクラ社の製品では、3~5年ものの田七を使用しています。

西洋医学的なアプローチもされ始めています。例えば、ぱっと検索できる日本の論文だけでも血液循環を改善する作用が示されています。田七人参の含有成分パナキサトリオールに高血糖を抑制する効果がある(ライオン)、田七人参粉末投与がSHRSP(脳卒中易発症性高血圧自然発症ラット)の血圧ならびに脂質代謝の及ぼす影響

2016021901田七

イスクラ田七人参茶と粒との違い

イスクラ田七人参茶は1994年に発売されてあまりリニューアルもされずに続いていましたが、兄弟分の製品としてイスクラ田七人参粒が発売されました(2016年発売)。その当時は田七人参粒のほうが生薬換算で多く配合されるようになりました。

その後、2019年10月にリニューアルし、含有生薬量も変わりまして、粉と粒とでは大体同じぐらいの含有量になっています。

田七人参茶

2019年にリニューアルした田七人参茶(2019年のパッケージ)

田七人参茶

田七人参茶はサラサラとして飲みやすい粉状です。ただし、サポニンが強いためかやや苦みはあります。

田七人参粒(2016)

田七人参粒(2016年のパッケージ)

田七人参茶 田七人参粒
内容量 90 g (1.5gx60包)
270g (1.5gx180包)
5粒 x 60包
価格(税抜き) 60包 11000円
180包 27000円
(2019年変更)
60包 14800円
販売元 イスクラ産業株式会社 イスクラ産業株式会社
添加物 乳糖→トレハロース
(2019年変更)
特徴
服用目安
 エキス末
食品として1日1~2袋
エキス末と微粉末
食品として1日1~2袋

この商品は店頭のみの販売になります

田七人参茶1包・田七人参粒1袋5粒を比較すると、田七人参茶 原生薬末2g、田七人参粒 原生薬末1.9g程度ということで大体同じになっています。ただし、エキス末と微粉末の混合ですのでそのあたり少し変わるかもしれません。原産生薬や製造過程での差があり、実際、この製品でもエキス末の製造方法を2019年に改良してサポニン含有量が2倍程度増えているとのことです。確かに、飲んでみると前よりも苦みは強い気がします。(サポニンは一般的に苦みがあります)

市販されている田七人参は現物を粉末にしたものが多いですが、どちらがいいか、というのはお勧めする店舗での経験例によるものかと思います。

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この記事を書いた人

漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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