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卵子凍結保存とは?胚凍結保存との違い

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読売新聞で卵子凍結についての記事が出ていました。不妊治療をされている方は、体外受精などの説明で「凍結胚盤胞移植」といった言葉は聞いたことがあると思います。卵子凍結保存はいかがでしょうか。

ひとめでわかる卵子凍結保存

ひとめでわかる卵子凍結

卵子凍結保存とは「受精していない卵子を凍結する」ことです。パートナーが居なくても可能で「若い頃の卵子を将来のために残したい」ということで行ないます。最初は「卵子に影響のある抗がん剤etcの治療前に」という目的で行なわれていたようですが、現在は「将来のために」という「卵子老化対策」で行う病院も増えてきました。

体外授精などで行われている胚凍結保存は「卵子と精子を受精させて胚の状態になってから凍結」します。卵子の凍結も胚の凍結も、凍結するのは一緒です。が、授精・分割させてから凍結した凍結胚のほうが妊娠率は高いです。単純に比較は出来ませんが、卵子凍結の妊娠率は10%代、凍結胚移植では30%代といわれています。細胞が分裂してからの方が生命力があるのか、技術的な問題なのか。不思議です。

卵子凍結は意外と少ない?

健康な女性を対象に、将来の出産に備えた卵子凍結を行っている医療機関が、全国に少なくとも23施設あり、40歳代の女性3人が凍結卵子を使って出産していたことが、読売新聞の調査でわかった。これらの施設では今年2月末までに562人が卵子を凍結していた。(中略)採卵時の女性の年齢は24~49歳。31人が凍結卵子を解凍して使用した。出産したのは、セントマザー産婦人科医院(北九州市)が2人、オーク住吉産婦人科(大阪市)が1人の計3人。読売新聞2016/03/20

読売新聞に掲載された記事を読むと「思っていたよりも少ないな」という印象です。約半数の施設が回答し、23施設で実施、562人が卵子凍結ということですから日本全国で卵子凍結を行なっている方は1000人いかないぐらいでしょうか。

当薬局でも「将来結婚する予定だが、家庭の事情もあって結婚できない。お互いギリギリと言われる年齢なので卵子は元気なうちに保存したい」というご相談があり卵子凍結のため某不妊専門医院さんを紹介したことがあります(体外受精は結婚が前提なので)。先にご家庭の事情も解決したため卵子凍結はしませんでしたが。

卵子凍結のメリット??

卵子凍結のメリットとして、不妊関連のサイトでは「年齢による染色体異常を防げる」と書かれているところが多いです。

ただ、現実には(病気などで必要に迫られない限り)染色体異常の少ない若い年齢での卵子凍結は少ないのではないでしょうか。若い年齢では卵子凍結を考えつきません。卵子凍結に興味を持ったり悩むのは、高齢出産を気にするような年齢になってから。

記事に書かれているような39歳で卵子凍結・41歳で出産といった凍結と解凍がごく短い期間で行われることに「染色体異常を防ぐ」というメリットがあるのか?と疑問に思うことがあります。

「卵子凍結なら・・・」と思ってしまいますが。将来のパートナーがいるならば(手技の確立している)体外授精にすることをお薦めしますし、病院の説明会や診察時にDrと「数年の差でどれだけ卵子に違いが出るのか。凍結した卵子での妊娠率をどう考えるのか。いつまで保存をしてもらえるのか」など納得したうえでの卵子凍結をお薦めしたいと思います。

卵子凍結と漢方薬

卵子凍結をよりよくするために。体外授精などの採卵と同じように考えて。採卵時に良い卵が取れるとその後がぐっと良くなります。2周期ほど前から漢方処方を服用し、体調を整えていくことをお薦めしています。卵子を凍結したあとの生活習慣も大切です。不健康な生活習慣よりも、しっかりとメリハリをつけて養生することが大切です。体外授精や採卵については別のページにも記載しています、ご相談ください。

  • この記事を書いた人
youz

ゆうき先生

大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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