排卵日検査薬がドラッグストアで売っていなかった理由

排卵日検査薬は2009年迄はドラッグストアなどの店頭で普通に手にとって変えていました。ただ、薬事法改正により医療用体外診断用医薬品になり店頭に並べられなくなりました。そのため、ドラッグストアで買えない状況が続きました。なんだかんだあって、2016年の厚生労働省通達で第一類医薬品となったことで、店頭で説明を受けて購入することが出来るようになりました。

 

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排卵日検査薬、昔はドラッグストアで買えたのに!

妊活中、排卵日をチェックできる排卵日検査薬はとても便利なアイテムですが、「なかなか売っていない」のをご存じでしょうか?不妊相談をうけていると「ドラッグストアで売っていなくて・・・」と言われることも。

実は2009年までは普通に街のドラッグストアで販売されていたんですよ。ただ、薬事法改正の流れで「医療用体外診断用医薬品」になってしまいました。店頭に普通に並べられなくなったんです。それまでは、生理用品陳列棚の隣に置いてありましたが、今は店頭レジで注文する必要があります。しかも、取扱いがややこしいのでどこでも買えるとは言いがたい・・・

ただ、そんな状況も変るかもしれません。こんな記事がありました。

厚生労働省は(2016年)1月15日、薬事・食品衛生審議会の医療機器・体外診断薬部会に「排卵日予測」のOTC検査薬に関するガイドライン(GL)案を提示し、大筋で了承された。(後略)「排卵日予測」OTC検査薬GLを2月中に公表–薬食審 薬事ニュース 2016/02/05

厚生労働省の部会でガイドラインが出ており、一般用(薬局薬店の店頭で販売している)になる予定です。妊娠検査薬はすでに一般用になっていますので、同じような取扱いになるでしょう。2017年ごろから徐々にドラッグストアなどでの取扱いも出てくる可能性があります。

2016/09/29 追記

厚生労働省通知 「一般用医薬品の区分リストについて」の一部改正についてで、排卵日検査薬(一般用黄体形成ホルモンキット)が「第一類医薬品」に指定されました。ドラッグストアで取扱いが行なわれます。

 2016年9月21日、一般用黄体形成ホルモンキットを第1類医薬品に区分する旨が告示された。同キットは排卵日予測の補助として使用する。既に第2類医薬品として承認されている体外診断用医薬品3種類(一般用グルコースキット、一般用総蛋白キット、一般用ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンキット)は、第2類に据え置き。日経DI

※一般用ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンキット=妊娠検査薬

排卵日検査薬を購入する方法

排卵日検査薬を購入する方法は次の3つです。

  • 薬局で購入
  • 海外から個人輸入
  • 不妊症専門病院で購入

薬局での購入は、販売店を先に検索してから行きましょう。(在庫していないこともあるため、問い合わせをした方がいいです(^-^;;;; )当薬局でも不妊の漢方相談の患者さんのためにお取り寄せすることがありますが、急ぎの場合は近隣の店舗を紹介しています。主要な3商品の取扱店リストは下記になります。

ドゥーテスト取扱店検索
p-チェックLH取扱店検索
チェックワンLH取扱店検索

・海外からの個人輸入でも購入することは可能です。薬事法の管轄外のためあまりお薦めは出来ません。海外からの発送になるため日数がかかります。

・不妊症専門病院でも取り扱っています。自費扱いのため価格的には薬局で購入した方が安いかもしれません。明治のゴールドサインLHを扱っていることが多いようです。不妊治療で通院中、通えない周期にタイミングを取るために排卵検査薬を購入、というパターンが多いようです。

排卵日検査薬の違い

日本で市販されている排卵検査薬、「排卵日を見つける」という点ではどこでも一緒です。ただ、あえて違いを、というなら「感度・見やすさ」の2点です。

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排卵日検査薬の感度

日本で販売されている感度は「尿中の黄体形成ホルモンの濃度として20mlU/mL~50mlU/mL」とされています。数字が小さい方が感度が良くなります。ただ20mlU/mLのほうが性能がいいのか、、、というとそういうわけでもなく。感度が良すぎると前後日の変化を読み取れない場合もあります。

排卵日検査薬の見やすさ

表示部分にでたラインの濃さで判定する排卵日検査薬ですが、見やすい見にくいは存在します。1回だけだと分かり難いので排卵予定の2~3日前からはかり初めて、前日の色と比較するとわかりやすいです。

2種類ぐらいを試してみて、見やすいものを使うようにしましょう。

排卵予定日の乱れを改善する方法

今まで生理周期は順調だったのに、30歳を過ぎて「低温期」が延長してきた。第一子を生んでから低温期が延長してきた。そんな場合は、体調が崩れているのかもしれません。漢方相談と不妊症クリニックでの不妊治療とを併用している方も多いです。漢方相談で改善できる事も多いので、ぜひご相談くださいね。

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この記事を書いた人

漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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