大阪の福田漢方薬局|漢方家族.com

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柴胡加竜骨牡蛎湯はこんな人に効きます

   

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は、柴胡・半夏・桂皮・茯苓・黄芩・大棗・人参・生姜といった生薬に、竜骨と牡蛎を加えた処方です。※原典の傷寒論には鉛丹が使われていますが、日本の処方では省かれています。

柴胡加竜骨牡蛎湯はこんな処方です

一般的には「高血圧の処方、イライラの処方」とアピールされることが多いです。確かに添付文書の効能効果には

効能効果:体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う次の諸症: 高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜泣き、便秘、ツムラ(驚きやすい、精神不安、尿量減少、今日腹部動悸、便秘)

のように書かれていますが、別に高血圧が治る・・・というわけでもありません。じつは・・・

ストレスや過労の「バランスの崩れ」を改善する

体は元々バランスを上手く取っています。肝心脾肺腎(これを漢方では五行と呼びます)の中で「心・肝」の機能がストレスや過労などで亢進してしまうと何らかの症状が現れます。ありますよね「上司から怒られてる最中に胃が痛い」そんな感じです。もちろん、ちょっとのストレスなら寝て起きれば治ります。

ただ、慢性的なストレスなら?身体が耐えられずに不快な症状が続く。漢方ではこれを「心火(しんか)」「肝火(かんか)」と言います。神経の興奮状態が続き、興奮は「脾」を攻撃し「疲れや食欲不振」そして「痰湿」を起こします

柴胡加竜骨牡蛎湯は「火の類焼(神経の興奮)」を止めると共に、生まれてしまった「痰湿」も改善しようという処方です。私の感覚ですが、酷くなってから来局されるので、別の処方を併用してあげた方がよく効くのかな、と思うときが多いです。

柴胡加竜骨牡蛎湯

動悸に柴胡加竜骨牡蛎湯を使った例:

会社経営の男性から、ご相談いただきました。「仕事上のストレスでイライラして、眠っても疲れが取れない、頭痛や動悸(不整脈?)がする。首のあたりが妙に凝ってくる」とのこと。病院を受診したのですが、血圧はやや高めですが収縮時血圧が140程度でそれほど気にするモノでもない。病院では軽めの降圧剤のみ処方されたようですが、疲れたときに起こる動悸がなかなか治らないため当薬局にご相談頂きました。

動悸はいつでも起きているわけではなく、ストレスや疲れたときの夜にだけ起こるとのこと。ストレスが気持ちだけでなく身体にも出てきた段階と考えられます。中医学では「心肝火旺」という状態です。

この方の場合、常時ストレスがかかる仕事ですので、柴胡加竜骨牡蛎湯とシベリア人参など数種類を組み合わせて長期的に服用するようにお話ししています。(※ 柴胡加竜骨牡蛎湯は継続して服用しても大丈夫な処方です)

私も、夜遅くまでの仕事が続いたとき。不整脈(脈が飛ぶ)と同時に突き上げるような不快感が出たことがあります。翌日に近くの医院さんで心電図を取ってもらい不整脈(心室性期外収縮)と診断されました。

その後は、漢方処方を組み合わせ+早く寝るようにすると症状が落ち着きましたが。不整脈は1~2ヶ月ほど続きました。

柴胡加竜骨牡蛎湯の別の使い方

柴胡加竜骨牡蛎湯は余分な熱を取るため、特に女性の生理前に酷くなる「赤いニキビ」に使うことがあります。ニキビは種類が色々とありますが「勢いがあり思春期ぐらいにひどくなる」ニキビです。

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