脳梗塞後の痺れと漢方薬

東洋医学での不随の考え方

西洋医学では、脳血管の障害による半身不随を片麻痺と呼びます。東洋医学では、中風(ちゅうふう:脳血管障害)の発症による「痿証(いしょう)」と呼びます。

年齢は60代、男性からのご相談です。脳梗塞とは脳の血管が詰まって、脳の一部の細胞が壊れてしまう、怖い症状です。

その症状によって左半身が不自由になったのが十数年前。その後、痺れが発生するようになりました。最初の内は、1~2ヶ月に1回の割合で。 最近は、急に頻度が多くなりました。しかも、1度痺れ始めると、半月ほど痺れるように。まったく動かない、というような痺れではないのですが、かなり違和感があるようです。

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病院も受診しているようですが、特に検査データに異常はないとの事で、一般的な処方を受けていたのですが、不安になって、のご相談でした。

 

この場合、経絡の流れが悪くなって、しびれや不自由が起こる→では、経絡の流れを良くしよう。と考えるのですが、今回のケースは脳梗塞を起こした時期がかなり前である事、そして痺れが悪化していることなどを考えて、「瘀血(血行循環の不良)」の改善を第一に検討しました。

冠元顆粒と○○○○という処方を組み合わせて、1ヶ月、少しマシかな、とのこと。この処方は気長に飲んでください、継続して頂いております。

  • 脳梗塞による不随の改善については、病院の治療(リハビリなど)も必ず受けるようにしてください。
  • 体調や体質によってお体に合う漢方薬は違います。症状などをご相談の上服用してください。
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この記事を書いた人

漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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