子宮筋腫の治療の副作用、ホットフラッシュ

昔の話ですが、子宮筋腫の方のご相談がありまして。

病院で、偽閉経療法という、エストロゲンという女性ホルモンを0にするという治療を受けていました。

筋腫は、エストロゲンによって成長します。

ある一定期間、女性ホルモンを少なくすることで、筋腫の成長を止めるという治療法です。

 

しかし、この治療法にも、副作用があります。

エストロゲンを少なくすることで、更年期のような症状が現れます。

 

この方は、汗・動悸・のぼせといった更年期の症状が厳しくて、継続できなかった、、、とのことでした。

 

・・・

 

さて、日経DIをパラパラと読んでいると、その副作用を和らげる裏技、が掲載されていましたので興味を持って読みました。

 

エストロゲン分泌を低下させる「偽閉経療法」の効果が最も高い。卵巣機能抑制作用が強い「リュープリン」を月一回、6ヶ月にわたり投与することを決め、(中略)

偽閉経療法で現れる更年期症状の副作用では、ホットフラッシュと肩こり、イライラ感が三大症状。特に、(中略)

このようなケースに、エストロゲン製剤のプレマリン。1日おきに1錠(0.625mg)を服用してもらい、血中エストロゲン濃度を少しだけ上昇させる。

この処方は、アドバック(AddBack)療法と呼ばれ、エストロゲン分泌を抑制する治療中にエストロゲンを補うという裏技的な処方だが、、、

参考:日経ドラッグインフォメーション 2009/09 PE24

 

ホルモン(エストロゲン)も、0にしてしまうとダメ。

少しだけ補うことで、副作用も楽になる(可能性がある)という話でした。

 

漢方にも同じような、陰中の陽、陽中の陰、wikipedia という理論があります。

面白いですね。

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この記事を書いた人

漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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