ブフェキサマク製剤が販売中止に

皮膚炎に使われるブフェキサマク製剤が2010年5月6日付けで販売終了になりました。自主的な販売中止とのことです。医療用もそのうちに販売終了するとのことでした。ダイアフラジン軟膏アンダーム軟膏[pdf]など有名な処方も販売終了とのことです。アンダーム軟膏は子供のアトピーやオムツかぶれに使われることがありましたので、古いものをお持ちの場合は、破棄しておきましょう。

Q1  販売中止になった経緯を教えて下さい。  
A1  ・ 2010年4月 EUにおけるブフェキサマク配合外用剤の評価検討結果の公表
 
・ 欧州医薬品庁(EMA)の措置
EUのCHMP(Committee for Medical Products for Human Use、ヒト用医薬品委員会)において、ブフェキサマク配合外用剤のリスク・ベネフィットに関する検討審議が2010年1月より行われました。
その結果、2010年4月22日欧州医薬品庁(EMA)において、CHMPにおける検討結果に基づき、ブフェキサマクは重篤な接触性アレルギー反応のリスクが高く、本剤を使用するベネフィット(有益性)が危険性を上回るものではないと結論付け、すべてのブフェキサマク含有医薬品の販売承認を取り消すべきであることの勧告が出されました。
 
・ 日本の措置
これらの状況を受けて、日本においても国内専門家等の意見を伺うなどして総合的に勘案した結果、ブフェキサマクの全ての製造販売会社(医療用・OTC製剤)において、自主的にブフェキサマク製剤の販売中止が決定されました。なお、一部のOTC製剤については既に販売を終了している会社があります。  帝國製薬HPより

こちらのサイトでも解説されています。

” ブフェキサマク外用薬の販売中止が決定(update) | アポネットR研究会・最近の話題

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この記事を書いた人

漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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