産後の肥立ち、母乳を増やす漢方

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産後の肥立ちが悪い?

産後、妊娠で大きくなった子宮はグングンと小さくなり、産道や子宮の傷も癒え、悪露も徐々に少なくなってきます。

通常1ヶ月程度で悪露も消え体重もやや増加していきますが、産後の体調不良が続く場合、育児のストレスとも相まって、不眠や疲れなどの諸症状が現れる場合があります。

産後に疲れやすくなった。

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Aさん、30代後半の女性。産後2週間目。母乳育児を希望。母乳が増えない。だんだんと疲れが溜まってきた。(眩暈がある)、悪露がまだ酷い。

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産後は、昼夜関係なく赤ちゃんに呼ばれたり、おむつの洗濯、御祝いや友達が遊びに来たり、と休まる暇がありません。家事をすべて家族に丸投げできれば少しは楽になるのですが、、、それも出来ず辛いというお母さんはおられます。

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  • 体調的な不良:疲れやすい・母乳が出にくい・貧血・ふらつき
  • 精神的な不良:マタニティーブルー・逃げたくなる・眠れない

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こういった症状は昔から知られてきたようで、それに対応するような漢方薬が色々と考え出されています。

産後の漢方薬

産後の体調不良を漢方では数種類に分けて考えます。代表的なのが、気虚気滞・血虚のタイプ。

1)気虚・肝鬱タイプ

疲れと共にイライラや焦燥感などの不安感を訴えるタイプ。こちらは気虚・肝鬱タイプに多く見られます。産後の疲れが回復しないまま働きに出たキャリアウーマンなども多いです。気を増やす漢方薬やホルモンバランスをととのえる漢方薬がお勧めです。

2)血虚タイプ

貧血や冷え性、ふらつき、眩暈など、産後に症状が酷くなった、急に出てきたというタイプは血虚タイプかもしれません。血を増やし、身体を温める漢方薬がお勧めです。

こんな漢方をお薦めしました

母乳育児をする場合ですが、できるだけ母乳に影響のない漢方薬、そしてお母さんの体力をしっかりとUPさせてあげる漢方薬を選びました。

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芎帰調血飲第一加減+婦宝当帰膠+乳泉

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量の加減をお話しして、2週間。徐々に体調も良くなってきましたので、別の漢方薬に切り替えながら、元気に母乳育児をしています。ご予算的には、2万円/月とのことでしたので、それ以内で検討しました。

母乳を増やす漢方薬

母乳をしっかりと出すためには、まず「お母さんの体調が良いこと」が重要です。

出産は一大事で、気血を大幅に消耗します。消耗することで、眩暈、ふらつき、疲れなどが出やすくなり、悪化すると母乳が出ない、鬱症状、といったものも出てきます。

回復を助けるのが例えば、補血薬の婦宝当帰膠・当帰芍薬散・芎帰調血飲第一加減。こういった補血薬は産後すぐから服用するといいでしょう。

母乳は最初、なかなか出ませんが、赤ちゃんに吸われたり、マッサージをしたりするうちに潤沢に出るようになります。

それでも出ない場合、蒲公英湯加減(製品名:乳泉)という漢方薬があります。

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蒲公英、つまりタンポポが主成分で。昔からタンポポを飲むと母乳の出が良くなると言われてきました。カロコン末などを加えてより母乳の出、質が良くなる処方になっています。

母乳の質を良くする「あっさりとした食事」「乳製品は避ける」といったことも大切です。

母乳育児を目指す方へ

母乳育児を目指す方へぜひお薦めしたい本があります。おっぱい110番・平田喜代美先生のおっぱいはえらい!です。母乳育児の参考になりますので、ぜひお読みください。

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この記事を書いた人

漢方を専門に学ぶ薬剤師。大学卒業後、東京・高知の漢方薬局にて漢方を研鑽。漢方薬局の二代目として大阪に戻る。このサイトでは、身近な漢方であるようにと「分かりやすい言葉」で説明するように心がけています。

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